研究課題
基盤研究(C)
温度応答性培養皿上で間葉系幹細胞に低分子化合物IC-2を添加し作製する「肝疾患治療用細胞シート」は、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-1, -14を主とした抗線維化因子を産生し、肝硬変モデルマウスの肝線維化を抑制する。同シートの濃縮培養上清からなるセクレトームはin vitroにて腎線維芽細胞の活性化を抑制することから、同シートは腎線維化抑制因子を産生すると考えられる。本研究では、腎線維化治療に適した再生医療技術の開発を目指し、肝疾患治療用細胞シートのセクレトーム中の腎線維化抑制因子の同定を通して、腎線維化抑制因子を増強したデザイナー細胞を創出することを目的とする。