研究課題
基盤研究(C)
組織線維化の機序としてTGF-βシグナル伝達系がある。TGF-βの古典的伝達経路としてSMAD2/3のリン酸化を介するが、細胞周期にかかわるセリン/スレオニンキナーゼの1つであるbudding uninhibited by benzimidazoles-1(BUB1)がTGF-β受容体と共役してSMAD2/3のリン酸化を制御していることが最近報告された。我々はBUB1が腎間質線維化を介した慢性腎臓病(CKD)進展への関与を検証するため、複数のBUB1コンディショナルノックアウトマウスを用いて腎線維化におけるBUB1の重要性と分子機構を明らかにし、CKDに対する新規治療法開発への足がかりとする。