• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞記憶に関わるエピゲノム変化に着目した慢性腎臓病発症の分子機構解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07703
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

丸茂 丈史  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70265817)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード慢性腎臓病 / DNAメチル化 / エピジェネティクス / 糖尿病性腎症
研究開始時の研究の概要

エピゲノム異常の中でも、DNAメチル化に生じた変化はなかなか元に戻らないため、慢性腎臓病で生じたDNAメチル化異常はフェノタイプ異常の持続の源になっていると考えられる。腎生検サンプルを用いてヒト腎臓に生じるエピゲノム異常を同定することによって、腎障害進行に関わる新たな治療標的が抽出できると思われる。腎臓は多種類の細胞から構成されているため、構成細胞をマイクロダイセクションにより純化して解析する。続いて培養細胞ならびに動物実験によって見出したDNAメチル化異常の意義を解明して、腎臓のエピゲノム異常を対象とした新たな治療法の開発基盤を提示する。

研究実績の概要

本研究は、環境因子がDNAメチル化異常を介して腎臓細胞のフェノタイプ変化を固定して慢性腎臓病を惹起する分子機構を明らかにして、それに基づいた治療の足掛かりを築くことを目的としている。これまでの研究により、糖尿病性腎症患者の近位尿細管に生じるDNAメチル化異常を明らかにしてきた。本研究では非糖尿病性の慢性腎臓病に解析対象を広げて、解析を進める。腎生検検体を用いて慢性腎臓病患者のDNAメチル化異常を同定する。腎臓切片から、糸球体、近位尿細管など構成成分をレーザーマイクロダイセクションにより分取する。腎がんのため摘出した余剰健常組織をコントロールとして慢性腎臓病での異常DNAメチル化を明らかにする。Infinium EPICキットにより網羅的に解析し、腎臓病で差異のある遺伝子を見いだす。臨床情報との関連解析をするとともに、重要な機能を持つと思われる遺伝子のDNAメチル化異常をパイロシークエンス法および定量的COBRA法で検証することを目指している。糖尿病性腎症と非糖尿病腎臓病について解析し、原因疾患特有のおよび、final common pathwayとなるDNAメチル化異常を明らかにする。本年度は、糖尿病・非糖尿病性腎疾患の腎生検検体の収集を進め、一部のサンプルについてDNAメチル化の網羅的な解析を行った。エピゲノム異常の中でも、DNAメチル化に生じた変化はなかなか元に戻らないため、慢性腎臓病で生じたDNAメチル化異常はフェノタイプ異常の持続の源になっていると考えられる。腎生検サンプルを用いてヒト腎臓に生じるエピゲノム異常を同定することによって、腎障害進行に関わる新たな治療標的が抽出できると思われる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例の収集を順調に進め、近位尿細管のマイクロダイセクションを行った。一部のサンプルについてはEPICキットによる解析を行った。得られた結果について、臨床パラメータとの関連性の解析を行い、臨床的に意義のあるDNAメチル化部位候補の選定を進めた。

今後の研究の推進方策

腎生検サンプルの収集を進める。得られたサンプルで、臨床データと異常メチル化の度合いの関連性の解析を進め、意義のあるDNAメチル化異常候補を絞り込む。得られたヒトのDNAメチル化異常のデータに基づいて、非糖尿病性の腎障害動物モデル、in vitroの解析により、エピジェネティック異常の病的意義の解明を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] エピジェネティクス解析による腎臓病の理解2023

    • 著者名/発表者名
      丸茂丈史
    • 雑誌名

      腎臓内科

      巻: 17-6 ページ: 700-705

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 糖尿病性腎症にみられる糖新生経路のエピジェネティックな抑制2023

    • 著者名/発表者名
      丸茂丈史、吉田修土、山内真之、井上典子、河原崎和歌子、西本光宏、鮎澤信宏、広浜大五郎、乳原善文、星野純一、藤田敏郎
    • 学会等名
      第66回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi