研究課題
基盤研究(C)
エピゲノム異常の中でも、DNAメチル化に生じた変化はなかなか元に戻らないため、慢性腎臓病で生じたDNAメチル化異常はフェノタイプ異常の持続の源になっていると考えられる。腎生検サンプルを用いてヒト腎臓に生じるエピゲノム異常を同定することによって、腎障害進行に関わる新たな治療標的が抽出できると思われる。腎臓は多種類の細胞から構成されているため、構成細胞をマイクロダイセクションにより純化して解析する。続いて培養細胞ならびに動物実験によって見出したDNAメチル化異常の意義を解明して、腎臓のエピゲノム異常を対象とした新たな治療法の開発基盤を提示する。