研究課題
基盤研究(C)
腎尿細管間質の器質的障害に炎症が関与しているとされるが、分子生物学的な機序は明らかになっていない。我々は急速進行性腎炎症候群のモデルおいて尿細管間質障害進行期の尿細管間質分画から新規の遺伝子Pb-Fam2ホモログを同定した。本遺伝子の生体における機能は不明である。我々が作成した抗Pb-Fam2ホモログモノクローナル抗体を尿細管間質障害モデルに対して投与し、ブロッキングすることにより、尿細管間質障害に対するPb-Fam2ホモログの役割を明らかにする。これまで、腎機能低下を生じさせる尿細管間質障害を標的とする治療法はなかったが、本課題の成果により腎尿細管間質障害への積極的な治療法開発を企図する。