研究課題
基盤研究(C)
糸球体のろ過装置は、ポドサイト、血管内皮細胞、糸球体基底膜により構成され、血液から原尿を生成する。ろ過装置の細胞および基底膜分子の機能不全は、血漿蛋白質を漏出するネフローゼ症候群を引き起こす。本研究では、糸球体基底膜のラミニンβ2鎖に着目し、ろ過メカニズムの分子基盤および糖尿病性腎症における役割を明らかにする。ラミニンβ2鎖の機能解明は、Pierson症候群および二次性ネフローゼ症候群によるろ過機能低下の抑制および糸球体基底膜を修復する治療戦略につながると期待される。