研究課題
基盤研究(C)
腎糸球体上皮細胞ポドサイトに発現する陽イオンチャネルTRPC6は、受容体刺激・機械刺激協働時にチャネル応答が減衰すること、チャネル活性がポドサイト特有のアダプター蛋白・ストレスファイバー環境による調節を受けること、同刺激下ではタンパク濾過量が低下することをin vitroで明らかにしてきた。これらの成果を詳細に検討し、TRPC6を軸としたメカノセンシング機構がタンパク濾過抑制シグナルへと変換される分子機序を明らかにする。さらに、in vitroタンパク漏出アッセイによる腎濾過機能の評価と破綻に至る条件の精査および腎濾過機能の改善に有効な薬物の探索を行う。