研究課題
基盤研究(C)
ネザートン症候群は魚鱗癬、毛髪異常、アトピー素因を3徴とする常染色体劣性遺伝形式の稀少難治性皮膚疾患である。本研究ではネザートン症候群モデルとしてSpink5遺伝子のコンディショナルノックアウトマウスを作製し、その病態および近年開発された抗サイトカイン抗体治療が与える影響を解析する。また、培養ヒト表皮角化細胞を用いて、過剰なセリンプロテアーゼ活性が引き起こす非特異的な炎症応答メカニズムの解析を行う。本研究成果はネザートン症候群の病態の理解を深め、本疾患患者に対する最適な治療法の提案を可能にすると期待される。