研究課題
基盤研究(C)
筋強直性ジストロフィーは早老症であり全身の疾患であるが、様々な器官で早期老化をひきおこす分子機構が解明されていない。iPS細胞からは、理論的には体のすべての器官の細胞や組織を作製することができ、近年のオルガノイド技術の発展により培養皿の中で三次元組織を再現することが可能になった。皮膚オルガノイドはヒトの皮膚で起こるあらゆる細胞の機能的変化の解析や皮膚疾患研究に応用できると考えられる。本研究では、筋強直性ジストロフィー患者のiPS細胞から皮膚オルガノイドを作製し、皮膚の早老病態を培養皿の中で再現して解析し、早老病態の責任細胞と分子機構を解明し、発症機序を理解することを目指す。