研究課題
基盤研究(C)
アトピー性皮膚炎(以下、AD)では、角層透過性バリア異常が病態の重要な側面である。しかし、乾癬でも、角層セラミドの低下や表皮分化関連蛋白(フィラグリンやインボルクリンなど)の発現低下を伴う透過性バリア低下が観察されている。一方、透過性バリア回復過程の初期に重要な層板顆粒分泌においては、ADでの障害と乾癬での亢進が観察されている。本研究では、免疫学的に対極をなすAD(タイプ2優位)と乾癬(IL-23・Th17軸:タイプ3優位)における角層透過性バリア異常において明瞭に異なる層板顆粒分泌とそれを反映する透過性バリア回復能に着目し、免疫学的異常の透過性バリアへの影響について検討する。