研究課題/領域番号 |
23K07797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
宮垣 朝光 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50582003)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 皮膚リンパ腫 / VISTA / GITR / 自己分泌因子 / 免疫チェックポイント分子 / 共刺激分子 / 腫瘍微小環境 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、さまざまながんに対する免疫療法が、実際の臨床に取り入れられ、効果を上げ始めている。一方で、有効性が高い患者と低い患者がおり、その違いは、がん細胞が発現しているさまざまな蛋白やがん細胞と周囲の細胞が作り上げる微小環境が関与していると考えられている。本研究では、皮膚リンパ腫という希少疾患であるが、治療に難渋する悪性疾患のがん細胞に発現している蛋白や微小環境の解析を行い、有効性の高い免疫療法あるいは免疫療法の効果に影響を与える因子について明らかにすることを目的としている。
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研究実績の概要 |
以前に、皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞株、患者皮膚の腫様細胞において、免疫チェックポイント分子であるVISTAが発現していないことを見出していたが、VISTAのリガンドとして報告されているVSIG-3を用いて、皮膚T細胞リンパ腫の細胞株を刺激したが、腫瘍増殖、生存、VISTAの発現に影響は及ばさなかったことを発見し、VISTAが皮膚T細胞リンパ腫の成長に関与していないことをさらに確認した。 また、皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞株に共刺激分子であるGITRが発現していることを新たに発見した。これより、GITRが皮膚T細胞リンパ腫の増悪に関与している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
腫瘍細胞上に、同細胞の活性に影響を与えうる分子の発現を新規に同定することができた。
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今後の研究の推進方策 |
腫瘍細胞上のGITRの機能解析を進めていく予定である。また、皮膚T細胞リンパ腫において、VISTAがその病態に大きくは関与していないことについてのデータをまとめ、論文化する。
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