研究課題
基盤研究(C)
アトピー性皮膚炎の発症には、主に2型ヘルパーT(Th2)細胞が産生するインターロイキン-13(IL-13)が中心的な役割を果たし、Th1/Th17細胞もその病態形成や慢性化・重症化に関与する。申請者らは、IL-6依存的に誘導される新規IL-13高産生Th細胞を見出し、従来ではTh1/Th17細胞で優位に発現が認められる共刺激分子CD70(Tumor necrosis factor superfamily, member 7)を選択的に発現することを発見した。本研究は、CD70陽性IL-13高産生Th細胞がTh2免疫応答とTh1/Th17免疫応答の双方にどのように寄与するのかを明らかにすることによって、アトピー性皮膚炎の病態形成メカニズムに新しい知見をもたらすことを目指す。