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移植・細胞治療後免疫応答におけるRNA修飾の分子基盤解明と新規バイオマーカーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K07803
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

大西 康  東北大学, 大学病院, 講師 (10509574)

研究分担者 小川 亜希子  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (00868565)
加藤 浩貴  東北大学, 医学系研究科, 助教 (50801677)
魏 范研  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90555773)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードRNA修飾 / 免疫細胞療法 / 造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / サイトカイン放出症候群 / 同種造血幹細胞移植 / CAR-T細胞療法
研究開始時の研究の概要

血液悪性腫瘍に対する移植・細胞治療では移植片対宿主病やサイトカイン放出症候群を抑制しつつ免疫細胞による抗腫瘍効果を最大限引き出すことが必要になる。RNA修飾はエピトランスクリプトームと呼ばれ、新しい遺伝子発現調節機構として注目され、既存の指標では検出できない炎症動態を鋭敏に反映する。本研究は免疫応答におけるRNA修飾の分子基盤を解明し新規治療マーカーを確立することを目指す。

研究実績の概要

難治性血液悪性腫瘍に対する同種造血幹細胞移植および、遺伝子改変T(CAR-T)細胞療法は根治を期待できる治療法として広く施行されているが、移植片対宿主病(GVHD)、サイトカイン放出症候群(CRS)、免疫細胞関連神経毒性症候群(ICANS)など免疫関連の合併症管理が依然として重要な問題である。これら免疫病態への介入においても、症例ごとの個別化・細分化が必要と考えられるが、介入をガイドする有効な検査指標が存在しないことが課題となっている。本研究は、上記免疫病態におけるRNAエピトランスクリプトームの分子基盤を解明し、臨床経過と血中修飾ヌクレオシドの変動に基づく新規治療バイオマーカーの確立を目的としている。当該年度においては、同種造血幹細胞移植を施行された30例以上の症例において前処置開始前から移植後の連続した検体を保存し、網羅的修飾RNAの解析を行い、移植後の合併症との関連を解析した。または CAR-T細胞療法を施行された患者の検体を用いて網羅的修飾RNAの解析を行い、CRS発症の前後の変動、CRS発症の有無による違いを検討した。現在、GVHDおよびCRS発症時に上昇する修飾RNAを同定し、免疫制御因子としての生理活性についての解析を継続している。次に、T細胞免疫応答と修飾RNAの関連を解析するため、in vitroにおけるマウス由来T細胞分化系の構築を行なった。Th1、Th2、Th17、Tregへの分化誘導培養時に変動する修飾RNAの同定を進めている。T細胞以外の血球との関連を見るために、薬剤や放射線によるマウス造血障害モデルを構築し、造血能の変動に応じた修飾RNAの変化を測定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

同種造血幹細胞移植および遺伝子改変T細胞療法を施行された患者の検体集積が順調に行われ、質量分析装置の最適化により解析を効率よく進めることができた。

今後の研究の推進方策

修飾RNAの解析結果と臨床イベントおよび血液生化学データとの関連性について統計解析を進め、有用なバイオマーカーを抽出するとともに、免疫細胞におけるRNA修飾代謝経路の機能解析を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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