研究課題
基盤研究(C)
慢性GVHDに対する二次治療の選択肢が増えつつあるが、特に移植後閉塞性細気管支炎をはじめとする肺GVHDについては、正確な病態が不明であり、病態に基づいた確度の高い治療法が確立されていない。今回の研究では、①肺GVHDで肺移植をうける患者からの摘出肺について網羅的な病理/遺伝子学的解析を実施し、肺GVHD発症に関与する主要な免疫経路を同定し、②このメカニズムをモデル化するマウス実験系を確立する。これらを通じ、肺慢性GVHDにおける炎症局所環境の包括的理解と、これに基づく層別化治療戦略の開発を目指す。