研究課題
基盤研究(C)
血液内の液性成分は血管壁を透過して血管外で機能を果たしている。この透過性を生体は周囲環境や病態にあわせて変化させているが、その制御機構は未だ明らかでない。本研究では血管透過性制御に血栓を形成する反応、特に血栓形成の重要なタンパク質の一つで血管外にも存在している凝固第凝固第IX因子が重要な役割を果たしているのではないかと考え、その役割を生きているマウス体内をそのまま観察する手法を用いて解析する。血管透過性の制御機構を明らかにすることで、強いアレルギー反応や炎症病態を背景に起こる、近年COVID19感染症でもみられたような急激な呼吸不全などの病態の新規治療法構築を目指す。