研究課題
基盤研究(C)
急性骨髄性白血病を含む造血器腫瘍に対する同種造血細胞移植は、移植片に含まれるCD8+T細胞を中心とした免疫細胞により誘導される移植片対白血病(Graft-versus-leukemia:GVL)効果に基づくがん免疫療法の一つである。GVL効果からの逃避機構として、遺伝子の変異や喪失に伴うHLA消失が30%程度に認められるが、それ以外のメカニズムは明らかとされていない。本研究では、GVL効果からの逃避機構が、遺伝子の変異や喪失に伴わず、HLAタンパクの翻訳後修飾の異常が関与している可能性について検証を行う。