研究課題
基盤研究(C)
多発性骨髄腫は形質細胞が腫瘍化した造血器腫瘍であり、患者数は造血器腫瘍の中で悪性リンパ腫に次いで2番目に多い。発症頻度は加齢に伴って上昇、70歳代では10万人当り20名まで増加するため、高齢者人口増加に伴う医療ニーズ増大が予想される。多発性骨髄腫の予後は分子標的薬により改善されたが、染色体1q21領域の増幅した1q増幅を有する症例は、アンメットニーズとなっており、依然、予後不良である。本研究において、1q増幅に有効な治療薬とその作用機序が解明できれば、理論的基盤に基づいた治療法が確立でき、大幅な予後改善効果が期待できる。