研究課題/領域番号 |
23K07874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
三木 春香 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30789524)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 気管支喘息 / TNFSF14 / LTβR / 気道過敏性 / 気道リモデリング / 喘息 |
研究開始時の研究の概要 |
喘息における気道平滑筋の制御機構は未だ不明な点が多い。炎症性サイトカインLIGHTは気道平滑筋細胞に発現する受容体LTβRを介して平滑筋層を増生させる。本研究では、LIGHTが気道平滑筋細胞の収縮、リモデリング、炎症誘導を介して喘息における気道過敏性・気道リモデリングを促進する可能性とそのメカニズムを、ヒト気道平滑筋と気道平滑筋特異的なLTβR 受容体欠損マウスを用いて解明する。またマウス喘息モデルを用いて、LIGHT-LTβRに対する中和・阻害抗体の有効性を検証し、難治性重症喘息の新規治療法の開発の可能性を検討する。
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研究実績の概要 |
我々は重症喘息患者で高産生され、喀痰や肺胞洗浄液中の発現量と喘息重症度の相関が臨床的に報告されている炎症性サイトカインTNFSF14(LIGHT)に着目し、マウス喘息モデルおよびヒトプライマリー気道平滑筋(ASM)細胞を用いた解析を行ってきた。これまでの研究でLIGHTはASM上の受容体LTβRシグナルを介してnon-canonical NFκbシグナル依存的にASMの分化、増生、収縮力増強を促進し、重症喘息におけるAHRとリモデリングの促進に関与する可能性が明らかになった。さらにLIGHT刺激後のASM上清の可溶性蛋白が気道周囲の線維芽細胞の遊走・活性化に寄与することが明らかになり、気道平滑筋が気道周囲の線維性リモデリングの促進にも関与している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験計画通り進捗が見られている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は野生型およびLIGHT遺伝子欠損マウスの喘息肺のscRNAシークエンス解析を行い、生体内の肺局所環境におけるLIGHT-LTβRを介した細胞間相互作用をより詳細に明らかにする。
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