研究課題
基盤研究(C)
全身性強皮症(SSc)は多彩な臓器に非可逆的な線維化をきたし、生命・機能予後不良な難治性疾患である。最近実施された分子標的薬の治験では、全ての患者に有効な治療薬は存在せず、その理由として病態、治療反応性の多様性が考えられている。そこで、本研究では皮膚トランスクリプトームを用いて個々のSSc患者の多様な病態を可視化し、『SSc病態モデル』を簡便かつ安価に入手可能な臨床情報と血漿蛋白により開発する。複数の大規模SSc患者レジストリや治験データを用いてモデルの治療反応性や予後予測における有用性を検証し、将来的な個別化医療の基盤とする。