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全身性エリテマトーデスの病態における腸内細菌叢の関与の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K07898
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

南木 敏宏  東邦大学, 医学部, 教授 (00282749)

研究分担者 西尾 純子  東邦大学, 医学部, 教授(寄付講座) (40598679)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード全身性エリテマトーデス / 腸内細菌叢
研究開始時の研究の概要

腸内細菌叢は免疫系に重大な影響を与える事が知られているが、全身性エリテマトーデス(SLE)において、腸内細菌叢の変化とSLE発症、臓器病変、自己抗体産生との関連は明らかにされていない。本研究は、SLEの発症、病態への腸内細菌叢の変化の関与を明らかにすることを目的とする。
初発無治療のSLE患者(治療後の経過も)、寛解状態のSLE患者、及び健常者から便検体を収集し、腸内細菌叢、細菌叢機能解析を行う。これらの結果より、腸内細菌叢の変化と疾患活動性や障害臓器、自己抗体産生、治療反応性との関連を明らかにする。さらに、SLEモデルマウスを用いてそれらの腸内細菌叢変化が、病態に関与するかを検証する。

研究実績の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)において、腸内細菌叢のディスバイオーシスが病態へ関与することが示唆されているが、疾患活動性との関連や細菌叢の特徴については明らかではない。そこで、SLE患者の腸内細菌叢が、疾患の発症や活動性、臨床像の多様性にどのような関連があるかについて検討することを目的に研究を実施している。これまでに、16歳以上の未治療の初発SLE患者25名、SLEDAI≦4の寛解状態にあるSLE患者30名、健常者30名の便検体を収集した。初発SLE患者23名については、治療介入後3、6、12か月後にも検体を収集している。検体の16S rRNA遺伝子解析により細菌叢解析を行い、多様性や細菌種の頻度を初発SLE、寛解SLE、健常群の3群間で比較し、加えて初発から治療介入後12か月まで比較した。また、初発SLEにおいて各臓器障害や保有自己抗体と細菌叢の相関を検討した。SLE群では健常群に比較して腸内細菌叢の多様性が異なり、Eubacterium rectale、Lachnospira pectinoshiza、Anaerostipes hadrus、Fusicatenibacter saccharivorans、Anaerobutyricum halliを初めとした酪酸産生菌の減少、Hungatella efuluvii、Intestinibacter barrtletti、Eisenbergiella tayiなどの増加を認めた。また、これらの細菌の一部は疾患活動性に相関を認めるものの、治療によって疾患活動性が低下しても変化を認めない細菌種も存在した。今後、細菌種の特徴とSLEとの関連、臨床症状や特異抗体との関連等解析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

SLE患者の検体は順調に収集が進んでおり、その解析も計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

患者検体の収集、解析を継続し、細菌種の特徴とSLEとの関連、臨床症状や特異抗体との関連等の解析を進める。また、SLEマウスモデルの実験のため、モデルマウスの準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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