研究課題
基盤研究(C)
現行の肺炎球菌ワクチンは全ての肺炎球菌血清型を予防できない。非ワクチン血清型35Bは、付着因子 type 1 pilus (T1P) 遺伝子を高率に保有し、また、T1P保有株はペニシリンに低感受性であった。そこで、T1Pの肺炎発症への関与および薬剤低感受性との関連を解明し、予防・治療へ応用することを目的として、付着に際してのT1P発現と発現を促進する宿主側因子を同定し、T1Pに対する宿主細胞のサイトカイン産生を検討する。また、T1P保有株のペニシリン結合タンパク変異の特徴を解析するとともに、T1P制御薬を検索する。