研究課題
基盤研究(C)
MAC(Mycobacterium aviumとM.intracellulareの近縁な2菌種の総称)による感染症は,世界的に増加しており,とくに日本の罹患率は国際的にもかなり高い水準にある。また,肺MAC症に対する薬物治療の有効率は低く,その原因は本菌の抗菌薬に対する抵抗性や耐性の獲得が大きな要因である。本研究では,肺MAC症の治療効果を高めるため,薬剤耐性菌の迅速検出法の開発,耐性菌出現における薬物療法の検証,さらに耐性化しやすいMAC菌の遺伝学的な特徴を解明する。また,高い抗菌活性を持つ創薬シード化合物の探索を行い,得られた成果を治療に難渋する肺MAC症の治療に応用する。