研究課題
基盤研究(C)
国内外において非結核性抗酸菌 (NTM) 症は、近年急激に増加している。申請者はNTMの中でも、特に治療が困難とされているMycobacterium abscessus (M.abs)を用いた実験により、M.absが脂肪細胞に感染するのみならず、単房性脂肪滴内部に潜り込むことを明らかにした。さらに、脂肪滴内部に侵入した菌体は、抗菌薬に抵抗性を持つ休眠体様の形状を示した。申請者は、菌体の脂肪滴侵入と休眠体形成との因果関係を解明するため、本計画を立案した。本研究によって得られる知見が、NTM症に対する有効な治療法の開発に繋がることが期待される。