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核酸ワクチン技術を用いたE型肝炎ワクチン開発のための基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K07934
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

鈴木 亮介  国立感染症研究所, ウイルス第二部, 室長 (50342902)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードE型肝炎ウイルス / 核酸ワクチン / ORF2
研究開始時の研究の概要

E型肝炎ウイルスは経口感染によりヒトに一過性の急性肝炎症状を引き起こすウイルスで、発展途上国では常時散発的に発生しており、妊婦で高い致死率を示す特徴がある。先進国でのE型肝炎は、HEVに感染したブタやイノシシなどの喫食が主な感染源と考えられており、発病者の多くは1ヶ月程度で自然治癒するが、臓器移植などによる免疫抑制状態の患者が感染すると、慢性肝炎から肝硬変へ進展する本研究では、核酸ワクチン技術を用い、HEVの中和抗体を効率的に誘導する発現ユニット、分子アジュバント、新規モダリティ等の検討および評価系の構築を行い、E型肝炎ワクチン開発のための研究基盤を確立する。

研究実績の概要

E型肝炎ウイルス(hepatitis E virus; HEV)はヘペウイルス科に属するプラス一本鎖RNAウイルスで、経口感染によりヒトに一過性の急性肝炎症状を引き起こす。世界で毎年約2000万人が感染し、4.4万人が死亡している。発展途上国では常時散発的に発生し、時として大規模な流行が生じる。途上国では妊婦で高い致死率を示し、特に妊娠第3期での感染は重症化しやすい。ワクチンは中国でのみ承認されたものがあるが、WHOが世界的に使用を推奨するワクチンはない。
新型コロナウイルス感染症の流行に対応し、新たなワクチンモダリティとして核酸ワクチンの実用化が進んだ。我が国においても複数のmRNAワクチンが承認され、海外ではDNAワクチンも承認されており、他の病原体に対する核酸ワクチンの実用化の可能性が大きく広がっている。本研究では、核酸ワクチン技術を用い、HEVの中和抗体を効率的に誘導する発現ユニット、分子アジュバント、新規モダリティ等の検討および評価系の構築を行い、E型肝炎ワクチン開発のための研究基盤を確立する。
本年度は、インド渡航歴のあるE型肝炎患者から分離された遺伝子型1型の配列を基に、7種類の発現領域の異なるORF2発現プラスミドを作製した。一部にはORF3も同時に発現するプラスミドを構築した。作製したプラスミドをマウスに3回免疫し,最終免疫の2週後に血清を回収した。血清中の抗ORF2抗体はELISAによりORF2特異的な抗体が誘導されていることが確認された。現在、免疫マウス血清の中和活性の評価を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画に記載した項目のうち、HEV構造タンパク質遺伝子のクローニングおよび、HEV構造タンパク質遺伝子発現プラスミドの構築までは終了している。またプラスミドのマウスへの免疫と、ORF2特異抗体の検出まで完了しているため、おおむに順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

中和活性評価系の構築、並びに免疫マウス血清の中和活性評価を行う。プラスミド免疫の結果から効率良くHEV中和抗体を誘導する発現ユニットを選別し、さらにmRNA、自己複製型RNAのモダリティとの比較を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] DNA免疫によるE型肝炎ORF2抗体の誘導と中和活性評価.2024

    • 著者名/発表者名
      吉田莉子、松田麻未、李天成、田村浩二、鈴木亮介
    • 学会等名
      デザイン生命工学研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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