研究課題
基盤研究(C)
E型肝炎ウイルスは経口感染によりヒトに一過性の急性肝炎症状を引き起こすウイルスで、発展途上国では常時散発的に発生しており、妊婦で高い致死率を示す特徴がある。先進国でのE型肝炎は、HEVに感染したブタやイノシシなどの喫食が主な感染源と考えられており、発病者の多くは1ヶ月程度で自然治癒するが、臓器移植などによる免疫抑制状態の患者が感染すると、慢性肝炎から肝硬変へ進展する本研究では、核酸ワクチン技術を用い、HEVの中和抗体を効率的に誘導する発現ユニット、分子アジュバント、新規モダリティ等の検討および評価系の構築を行い、E型肝炎ワクチン開発のための研究基盤を確立する。