研究課題/領域番号 |
23K07936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
梅山 隆 国立感染症研究所, 真菌部, 室長 (20360696)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 薬剤耐性 / 真菌症 / 糸状菌 / ゲノム編集 / ゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
深在性真菌症の中でも侵襲性肺アスペルギルス症とムーコル症を含む糸状菌感染症は、最も有効とされている治療薬を用いても致命率が50%を超える。薬剤耐性による難治化が臨床上大きな問題となっているだけでなく、環境中にも耐性株が拡散して世界規模の課題になっているが、薬剤耐性機構の詳細は未だ明らかになっていない。 本研究は、①ゲノム編集技術を用いた多剤耐性病原糸状菌のアゾール耐性機構の検証、②ゲノム編集技術を用いた変異株ライブラリ作製とスクリーニングによるアムホテリシンB耐性に関係する遺伝子探索、により多剤耐性糸状菌の薬剤耐性メカニズムを解明し、早期耐性検出法と新しい治療法の開発に貢献する。
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研究実績の概要 |
深在性真菌症の中でも侵襲性肺アスペルギルス症とムーコル症を含む糸状菌感染症は、最も有効とされている治療薬を用いても致命率が50%を超える。薬剤耐性による難治化が臨床上大きな問題となっているだけでなく、環境中にも耐性株が拡散して世界規模の課題になっているが、薬剤耐性機構の詳細は未だ明らかになっていない。 本研究は、ゲノム編集技術を用いた多剤耐性病原糸状菌のアゾール耐性機構の検証、ゲノム編集技術を用いた変異株ライブラリ作製とスクリーニングによるアムホテリシンB耐性に関係する遺伝子探索、により多剤耐性糸状菌の薬剤耐性メカニズムを解明し、早期耐性検出法と新しい治療法の開発に貢献する。 令和5年度では、対象としていたLomentospora属やCunninghamella属以外に、多剤耐性病原糸状菌であるFusarium属に関して、所属施設保有の25菌株のゲノム解析を行った。Nanopore long read sequencer MinIONを用いて配列情報を取得後、全ゲノムを利用した分子系統解析および菌種再同定を行った。薬剤耐性に関する遺伝子を抽出して比較を進めている。 アスペルギルスCRISPRライブラリについては、Aspergillus fumigatusに導入したライブラリの評価を行った。導入した菌体からDNA回収後に、20 bpの認識配列をPCR増幅し、次世代シーケンサーで配列を取得し、レファレンスゲノムへのマッピングにより、導入した10403種類のうち約2500種類の配列を確認できた。導入効率を上げるために検討を続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Aspergillus以外の菌種において、ゲノム編集技術の導入が予想通りに進んでいない。基盤情報としてのゲノム解析は順調に機能している。
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今後の研究の推進方策 |
今後、A. fumigatusのCRISPRライブラリを用いた薬剤耐性に関する遺伝子スクリーニングを行う。Lomentospora属、Cunninghamella属、Fusarium属へのゲノム編集技術の導入を試み、薬剤耐性関連遺伝子の解析を進める。
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