研究課題
基盤研究(C)
HIVは変異しやすく、持続感染するウイルスであるため、感染から時間が経つにつれて、感染者内HIVのゲノム配列とその多様性の大きさが変化することが示唆されている。しかし、“感染者内でどれ程多様なゲノム全長配列をもつHIVバリアントが存在しているか”はいまだ十分な理解がなされていない。そこで本研究では、1 分子長鎖型シークエンサーに基づく“感染者内HIVのゲノム全長配列多様性解析システム”を構築し、ゲノム全長での配列多様性と感染病期との関係性を明らかにする。感染者内HIVのゲノム全長での配列多様性の理解は、HIVの感染者内進化(免疫逃避、薬剤耐性)のメカニズム解明にも繋がるものと考える。