研究課題
基盤研究(C)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化患者の全ゲノム解析により、重症化に関与すると示唆される16の遺伝子多型の一つとしてPhospholipid scramblase 1(PLSCR1)の262 番アミノ酸のヒスチジンからチロシンへの変異(H262Y変異)が新たに見出されたが、この変異がPLSCR1の機能をどのように変化させ、COVID-19の重症化に関与するのか全く不明である。そこで、このH262Y変異がPLSCR1の宿主転写因子及び新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)タンパク質との相互作用に及ぼす影響を解析し、このPLSCR1のH262Y変異が宿主 及びSARS-CoV-2のどこに、どのように作用できなくなることがCOVID-19の重症化に繋がる可能性があるのかを明らかにする。