研究課題
基盤研究(C)
炎症性腸疾患(IBD)では、CCL20-CCR6軸が病態形成の一角を担っており、HCMVや他のヘルペスウイルスの再活性化が予後不良の危険因子とされているが、詳細なメカニズムは不明である。我々は国内で分離されたヒトサイトメガロウイルス(HCMV)91-7S株が、他の標準的な株と比較してケモカインCCL20の発現を強く誘導することを見出した。そこで本研究では、91-7S株の遺伝子のうちCCL20発現誘導に強く関与するものを同定することにより、IBDの予後予測マーカーの開発や、ウイルス遺伝子を標的とした新規IBD治療薬の開発を目指した研究を実施する。