研究課題
基盤研究(C)
開発中のHIVプロテアーゼ(PR)阻害剤GRL-142は、PRのみならずHIVインテグラーゼ(IN)にも結合し多剤耐性HIV-1変異体にも高い活性を発揮するがIN阻害メカニズムは不明である。本研究ではGRL-142のIN阻害メカニズムを明らかにすると共に、GRL-142 と類似化合物の抗HIV活性やIN阻害活性等のデータより構造活性相関の評価を行い、IN阻害活性に対するファーマコフォアを同定する。本研究により得られる基礎的データは、多剤耐性HIV-1変異体にも有効で且つこれまでに無いPRとINの両方に高い阻害活性を発揮するdual inhibitorの開発に繋がるものと強く期待される。