研究課題
基盤研究(C)
脳の性分化は、生殖腺の性分化と関連し、出生前後に精巣から分泌されるテストステロンがオス型の脳を誘導するとされる。本研究では、申請者らの作製したセルトリ細胞特異的Nr5a1遺伝子破壊マウスが、卵巣と精巣の両構造をもつ卵精巣に分化することを利用し、脳の性分化を解析する。これにより生殖腺と脳の性分化の関連を探り、脳の性分化におけるNr5a1の役割の解明を目的とする。本研究成果から、脳の性分化の分子機構を明らかにすることを目指す。本研究の成果は、ヒトでの生殖腺と脳の性が不一致となる性同一性障害の分子基盤の理解にも貢献できる。