研究課題
基盤研究(C)
TNFAIP3遺伝子がコードする分子A20はNF-κB経路を抑制的に制御し、抗炎症・抗アポトーシス性タンパク質として知られる。同遺伝子の胚細胞性ヘテロ接合性変異による「A20ハプロ不全症」は自己炎症性疾患症状に加え1型糖尿病を含む自己免疫性疾患を合併する。また。同遺伝子の一塩基多型/変異と1型糖尿病の関連を指摘する報告も多い。1型糖尿病と関連する同遺伝子の一塩基多型/変異を有する膵β細胞クローンをin vitro発現系で構築し、糖負荷やTNF-α等で刺激後のNF-κB転写活性やマルチオミックス解析による発現プロファイルを測定することで、1型糖尿病の発症メカニズムの一端を解明する。