研究課題
基盤研究(C)
脂肪酸結合タンパク(FABP)ファミリーのうち、FABP4は脂肪細胞とマクロファージに発現し、メタボリックシンドロームの成因に深く関わる。我々はFABP4がシグナルペプチドを持たないものの脂肪分解と共に非古典的経路を介して脂肪細胞から分泌され、アディポカインとして多臓器に作用することを報告した。一方、他のFABPも血中に存在し、豊富に発現する組織の傷害逸脱マーカーとして臨床応用されているが、各々の血中FABPの生理的意義、分泌の有無やその機構も不明である。本研究の目的は、FABPファミリーを起点とする多臓器連関について、生理的意義、分泌機構、受容体検索を含め包括的に解明して各種疾患の新規診断・治療法に応用することである。