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バセドウ病におけるヨウ素応答性の甲状腺ホルモン輸送体 OAPT4a1は治療標的となるか

研究課題

研究課題/領域番号 23K07997
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

後藤 広昌  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90622746)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードバセドウ病 / ヨウ素 / OAPT4A1 / shRNA / 無機ヨード
研究開始時の研究の概要

甲状腺におけるOAPT4A1の役割を検討するため、アデノ随伴ウイルスを用いてOAPT4A1を標的としたshRNAを発現するベクターを甲状腺内に導入し、OAPT4A1のノックダウンすることでその機能解析を行う。

研究実績の概要

本研究開始に当たり、2つの問題が生じた。1つ目は、いままでの実験に使用していたアデノウイルスの力価が上がらなかったため、使用するウイルス発現ベクターをほとんどのウイルス由来の遺伝子配列を除去し、既存のアデノウイルスベクターと比較して飛躍的に安全性とin vivoでの発現期間を改善させたガットレスアデノウイルス発現ベクターへと変更した。2つ目は、2024年3月末においていままでの実験で使用していたAndervont(An)系統 BALB/cAnNCrlCrlj がブリーダーの統合により供給が困難となり、異なる亜系統であるScott(Sc)系統 BALB/cJ へと変更せざるを得ない状況となった。そのため、既存のTSH受容体細胞外ドメイン(A-subunit)配列を組み込んだ高タイターの新作のアデノウイルスを用いてBALB/cJ における予備実験を行った。
結果は、バセドウ病の誘導は以前の約50%に比較して80%とより効率的になった。血中T4値およびT3値は、誘導型バセドウ病群でコントロール群に比して高値であり、形態学的に濾胞腔の拡大を伴う甲状腺腫大が確認された。さらに誘導型バセドウ病群への4週間の無機ヨウ素投与により血中T4値およびT3値は、コントロール群と同等に低下していることが確認され、我々の既報(Uchida,Thyroid.2023)の再現が確認できた。これによりバセドウ病誘発甲状腺におけるOAPT4A1の役割を検討するため、アデノ随伴ウイルスを用いてOAPT4A1を標的としたshRNAを発現するベクターを甲状腺内に導入し、OAPT4A1のノックダウンすることでその機能解析を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験開始約半年間でモデル動物の機能的・形態学的検討を終えているため。

今後の研究の推進方策

アデノ随伴ウイルスを超音波下に甲状腺内に投与し、OAPT4A1を標的としたshRNAを発現するベクターを導入し、OAPT4A1のノックダウンを行う。処置後4週間の時点での対象群(誘導型バセドウ病マウスの甲状腺に非特異・非干渉RNAを発現)と血中甲状腺ホルモン濃度を比較する。また外来性の放射性同位元素(131-I)の甲状腺からの減衰率の変化を確認し、その後、摘出した甲状腺の形態学的な比較検討にてバセドウ病における甲状腺内OAPT4A1の機能解析を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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