研究課題
基盤研究(C)
クッシング病は、下垂体adrenocorticotropic hormone (ACTH) 産生腫瘍からの自律的なACTH分泌によって慢性的なグルココルチコイド過剰状態を呈する疾患である。クッシング病の診断と治療は困難なため、新たな診断法と治療法の開発は、臨床内分泌領域の重要な課題と考えられている。本研究でクッシング病の重要な病態と推定している下垂体ACTH産生腫瘍細胞における「グルココルチコイド抵抗性」や「自律性ACTH産生を引き起こす腫瘍細胞の特性」に関しては未だ明らかではない。よって、腫瘍細胞におけるグルココルチコイド抵抗性やACTH産生に関与する遺伝子と遺伝子を修飾するエピジェネティックな機序を解明して同病の病態を明らかにする。