研究課題
基盤研究(C)
女性不妊の原因で最も高い割合を占める排卵障害には、性腺内分泌制御を行う下垂体のゴナドトロピン(LH, FSH)分泌異常による続発性性腺機能低下症が最も多い。よって、その原因を探索することは、内分泌学的に重要な課題である。ゴナドトロープのゴナドトロピン分泌関連遺伝子mRNAには3’非翻訳領域(3’UTR)にRNA結合タンパクが結合するAU-リッチ領域(ARE)が共通して存在する。生殖内分泌機能不全の原因解明および治療応用として期待されるゴナドトロピン分泌制御を解明するため、AREに結合するRNA結合タンパクに着目し、ZFP36によるパルス状のゴナドトロピン分泌応答性のメカニズムについて検討する。