研究課題/領域番号 |
23K08077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
長谷川 康 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383832)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 肝移植 |
研究開始時の研究の概要 |
肝移植医療は日常臨床の一つとして定着してきたが、他の外科治療に比べると歴史が浅い。そのため、長期経過例において肝機能障害の要因が解明されていない。近年、腸内細菌叢とさまざまな肝疾患の関連が示されているが、移植肝の障害と腸内細菌叢がどのように関与しているかについての報告は無い。 肝移植後患者の便を収集し、腸内細菌叢をメタゲノム解析で同定する。また、マウスに糞便移植をおこない、肝障害の有無を検討する。これらの解析は、肝移植後に肝機能障害をきたしている患者ときたしていない患者で比較し、その違いから長期的な肝障害の原因を推定する。
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研究実績の概要 |
初年度に行う研究として,検体の収集と腸内細菌叢の解析を計画した.移植後患者13人から糞便を回収し,そのうち8例の解析を行った.8例の原疾患の内訳は原発性硬化性胆管炎(PSC)4例,非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)3例,原発性胆汁性胆管炎(PBC)1例であった.便から採取できた核酸(中央値,範囲)は7.8 ng/uL (4.1-17.3 ng/uL)であった. PSCと関連が深いとの報告があるKlebsiella pneumoniae (Kp)について定量測定を行ったところ,8例中6例からKpが検出された.内訳はPSCが4例中2例,NASHが3例中3例,PBCが1例中1例であった.Kpが検出された6例における便1g中の菌数は780635 cells/g (2790-13480289 cells/g)であった.Kpが検出されなかったPSC患者2例は移植前の便培養ではKpが検出されていた.肝移植により腸内細菌叢が変化した可能性がある. Enterococcus gallinarum(Eg)について定性解析を行ったところ,8例中5例からEgが検出された.内訳はPSCが4例中3例,NASHが3例中2例であった.定量解析は今後行う予定である. 今後,肝移植前後のKpおよびEgの変化が肝移植後の肝機能にどのような影響があるかについて検討を進めていく.そのために,より多くの患者から検体を採取する必要があると考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
移植後患者の糞便採取数が少ない.
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今後の研究の推進方策 |
移植後患者の糞便採取を進める. 本年度から研究費が増えるため,可能な解析が増加する.
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