研究課題/領域番号 |
23K08082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
石山 宏平 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (50437589)
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研究分担者 |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
恒川 新 愛知医科大学, 医学部, 教授 (40612768)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膵島移植 / 間葉系幹細胞 / 免疫制御 |
研究開始時の研究の概要 |
1型糖尿病に対する膵臓移植は手術リスクが大きく、インスリン療法は根治療法ではない。従って、低侵襲かつ簡便に施行可能な膵島移植の普及は患者のQOL向上に最大限貢献することは想像に容易い。しかしながら、絶対的なドナー不足を背景に、克服すべき課題が多数ある。 申請者は膵島移植後の免疫応答のメカニズム解析と効率的な免疫細胞活性の制御法の確立を目指して研究を遂行してきた。今回、間葉系幹細胞(mesenchymalstem cell: MSC)が免疫抑制に有効であることを証明してきた背景から、MSCの特性がより高いヒト乳歯歯髄幹細胞を用いた膵島移植プロトコールの開発について研究計画を立案した。
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研究実績の概要 |
2023~2025年度の研究計画である「SHEDおよび膵島オルガノイドによる免疫抑制メカニズムの解析」については、シングルセル解析を行うことでSHEDが有する免疫抑制効果の解明が進んだ。現状、把握しているPDL-1、IDO、PGE、TGFβの遺伝子発現増強が確認できたうえで、その他の因子を検索することができた。抑制因子であるIL24の発現上昇が活性化SHEDに認められることや、その他複数の因子が影響していることが判明した。更に、PDL1を発現する集団と、液性因子(IDO、PGE、TGFβ)を発現する集団が異なる可能性も判明してきた。 「SHEDを用いた膵島オルガノイド作成と機能評価」に関しては、ヒト膵島が入手困難となっており、進捗が遅くなっているが、ヒトβ細胞株を用いたSHEDとのオルガノイド作成には成功した。グルコース応答性の評価は出来ていないが、インスリン産生能に影響はないことを確認した。 以上の研究内容について膵・膵島移植学会や、異種移植研究会、臓器保存生物医学会などで報告した。 論文作成も進んでおり、2024年度には投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オルガノイド作成に難渋しているが、SHEDのメカニズム解析が進んでおり、おおむね順調と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
シングルセル解析の手法を確立できたので、効率のよいSHEDの培養条件や、免疫抑制メカニズムの解析を主としている。 今後、ヒト膵島の入手が困難であれば、ブタ膵島を用いた実験も開始する予定である。
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