• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

乳癌のfield cancerization~クローン拡大から発症前リスク診断を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 23K08094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

新田 吉陽  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20725733)

研究分担者 大塚 隆生  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (20372766)
谷本 昭英  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10217151)
赤羽 俊章  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特例助教 (70754480)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード乳癌 / 多発病変 / 遺伝子解析 / field cancerization / ゲノム解析 / Field cacerization
研究開始時の研究の概要

乳腺でもリスク因子の曝露によって様々なゲノム異常が蓄積し、発癌高リスク状態となっている可能性がある。このfield cancerizationをきたした乳腺では高率に乳癌が発生し、治療後も生涯にわたって乳癌が多発するポテンシャルを持つことになる。これを捉えることで乳癌を早期発見し、乳癌死を減らせる可能性がある。
本研究は多発乳癌を契機として、正常の乳腺組織内に隠れている遺伝子変異の検出を試みる研究である。

研究実績の概要

本研究の目的は①多発乳癌の網羅的遺伝子解析によって、正常組織中に潜んでいるfield cancerizationを想定し、原因となる遺伝子異常を同定し、②単発乳癌の正常組織中にも発癌リスク状態となるfield cancerizationが存在するかどうか検証する。そして③発癌リスクを持つ患者を乳癌発症前に選別する方法を、乳腺細胞診や乳汁検査を用いた低侵襲な検査体系として構築することである。広範囲のfield cancerizationを背景に発症している可能性が高い多発乳癌に着目し、癌組織と正常組織の遺伝子異常解析からクローン拡大系統樹を作成し、正常組織中に存在する乳癌発症リスク因子を同定することを目標とする。①当グループで開発済みの乳癌遺伝子変異パネルを用いて多発乳癌を遺伝学的に正確に診断する。その後②多発乳癌病変と正常乳腺部の全エクソーム解析を行う。本研究では起源の異なる複数の癌部で系統樹解析を行い、さらに高精度の系統樹解析を行う。また正常組織での遺伝子変異解析を追加して癌発生に関わるクローン拡大とその時系列情報をより正確に検出する。癌のclonalな遺伝子異常のうち、正常乳腺組織でも認められる異常を確認することで、乳癌発症前に検出しうる発癌リスク因子を同定することを目標とする。
これまで当科で集積した同側多発病変から抽出した遺伝子で遺伝子変異解析を行う予定であったが、検体の質の問題のため、前向きでの検体集積を行う方針に変更した。現在検体を集積しており、一定数集まり次第、再度遺伝子解析を行う予定である。バックアップ研究として、多発病変をもつ乳癌患者の臨床病理学的特徴についての臨床研究を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当科で既に集積した多発病変を用いて遺伝子変異解析を行う予定であったが、遺伝子の質が担保できなかったため、再度症例を集積している。

今後の研究の推進方策

現在前向きでの検体集積を行っているが、一定数集積している途中である。集まり次第、再度遺伝子解析を行う予定である。バックアップ研究として、多発病変をもつ乳癌患者の臨床病理学的特徴についての臨床研究を行っている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi