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播種性休眠細胞を標的とする乳酸菌由来人工小胞を用いたがんの再発、転移の予防と治療

研究課題

研究課題/領域番号 23K08098
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

上田 しのぶ  東京医科大学, 医学部, 助手 (00521874)

研究分担者 須藤 カツ子  東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (50126091)
黒田 雅彦  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (80251304)
高梨 正勝  麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (80312007)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード細胞外分泌小胞 / 核酸デリバリー / 乳酸菌 / 乳がん / miRNA
研究開始時の研究の概要

本研究では、乳酸菌 (Lactobacillus plantarum, L. plantarum) 由来のEVsに、 DTCsに高発現するヒトTransmembrane protein 59 (hTMEM59) に結合すると予想される分子 (ヒトTSPAN12 large extracellular loop, hTSPAN12-LEL) を発現させ、さらにDTCsの休眠を覚醒させる機能をもつhsa-miR-27aを内包し血中に投与することで、全身に散在しているDTCsを特異的に標的とした治療法の開発を行う。

研究実績の概要

再発や転移の原因は、全身の臓器に散在したがん細胞(disseminated tumor cells, DTCs)が休眠状態で潜伏した後、再び増殖し始めることによる。我々はDTCsの休眠を破綻するmicroRNA (miRNA)を見出したが、現在の核酸デリバリー法ではDTCsへの特異性は低く、その効果も少ない。近年、乳酸菌の細胞外小胞 (Extracellular Vesicles, EVs) ががんの化学療法抵抗性を解除したという報告が注目されている。そこでDTCs に特異的に結合する分子を乳酸菌由来EVsの膜上に発現させ、DTCsの休眠状態を破綻するmiRNAを内包させた人工型EVsを作製する。この人工型EVsを血中に投与することで、全身に散在しているDTCsへの特異的なmiRNAのデリバリーが可能となり、DTCsの薬剤耐性 が解除される。本研究では、DTCsの薬剤耐性を解除し、低容量の抗がん剤でDTCsを特異的に死滅させることで、再発や転移に対してより効果的で患者に負担の少ない治療法の開発を目指す。
今年度はHEK293細胞由来のEVsに、 DTCsに高発現するヒトTransmembrane protein 59 (hTMEM59) に結合すると予想される分子 (ヒトTSPAN12 large extracellular loop, hTSPAN12-LEL) を発現させ、さらにDTCsの休眠を覚醒させる機能をもつhsa-miR-27aを内包し、乳がん培養細胞株(MCF-7、MDA-MB-231)に加え、増殖抑制効果を検討した。その結果、MCF-7にhTSPAN12-LELを用いてmiR-27aをデリバリーした群ではコントロール群に比較して、優位にマンモスフェア増殖抑制効果が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

hTSPAN12およびhTSPN12-LELの高発現により細胞が死滅してしまい、人工型EVsの回収効率が悪いことに加え、本研究に適した乳酸菌の選定と入手手続きに時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

数種類の乳酸菌を入手し、まずはそれぞれの効果を検討した上で今回の研究に最も適した菌株を選定する。乳酸菌自体に遺伝子発現するためのベクターの入手が必要となり、他施設の研究者の協力が必要となってくることが想定される。まずはCPP(細胞透過性ペプチド)を用いて乳酸菌のEVsを用いて核酸のデリバリーをすることの意義と効果を照明したい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 東京医科大学 分子病理学分野

    • URL

      https://tmumolpathol.sakura.ne.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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