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PARP阻害剤併用療法の新規治療ターゲット同定と作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K08100
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関桐蔭横浜大学

研究代表者

奥井 理予  桐蔭横浜大学, 先端医用工学センター, 講師 (20327654)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードPARP阻害剤
研究開始時の研究の概要

BRCA1/2遺伝子に変異を有するトリプルネガティブ乳がん(TNBC)や遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)は、明らかなターゲットが存在しないため治療が難しい。ポリ(ADP‐リボース)ポリメラーゼ(PARP)の阻害剤であるolaparibは、TNBCやHBOCに対して有効とされているが、olaparibを用いた併用療法は未だ確立されていない。
申請者は、olaparib感受性を亢進するmiRNA(miR-X)を同定し、miR-Xのターゲットである転写因子Sが細胞死を誘導することを明らかにした。本研究では転写因子Sの作用機序を解明し、TNBCやHBOCの治療に有効な新規治療法の確立を目指す。

研究実績の概要

BRCA1/2は、二本鎖DNAの修復に重要な役割を果たす遺伝子である。BRCA1/2遺伝子に変異を有する患者は、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)や遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)を発症するが、明らかなターゲットが存在しないため治療が難しい。ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)の阻害剤であるolaparibは、TNBCやHBOCに対して有効とされているが、olaparibを用いた併用療法については様々な組合せが考えられ、未だ確立されていない。
Brca1遺伝子とBrca2遺伝子のノックアウト(KO)マウスは、いずれも胎生致死であり解析が難しい。そこで、申請者らの研究グループはBrca2遺伝子の発現を脳特異的に抑制したコンディショナルKO (cKO) マウスを作製した。Brca2 cKOマウスの脳腫瘍 (medulloblastoma) から細胞株を樹立後、microRNA(miRNA)に関する網羅的発現解析を行った。 その結果、olaparib感受性を亢進するmiRNAとしてmiR-Xを同定し、miR-Xのターゲットである転写因子Sが、ヒト乳がん細胞株において細胞死を誘導することを明らかにした。
現在、転写因子Sに対するChIPグレードの抗体は市販されておらず、公共のChIP-Seqデータベースにも有用なデータが存在しない。本研究では、転写因子Sを特異的に認識するモノクローナル抗体の作製を試みた。ハイブリドーマ培養上清を用いてELISAによるスクリーニングを行った結果、89個のELISA陽性クローンを得ることができた。今後、ウェスタンブロット法や免疫沈降法による確認実験を進める予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年度は、マウスモノクローナル抗体の作製(受託)を3回試みた。1回目は抗原ペプチドを用いたが、ELISA陽性クローンは得られなかった。2回目はペプチド抗原の配列を変更し、複数のELISA陽性クローンを得ることができた。しかし、ウェスタンブロット法による確認実験の結果、内在性タンパク質を認識するクローンは得られなかった。3回目は、抗原をペプチドからwhole proteinに変更した結果、ELISA陽性クローンを89個得ることができた。

今後の研究の推進方策

転写因子Sのwhole proteinを抗原として得られたELISA陽性クローン(89個)について、ウェスタンブロットや細胞免疫染色実験を行い、内在性タンパク質を認識できる特異性の高いモノクローナル抗体を選別する。また、得られたモノクローナル抗体が免疫沈降やChIP Assayに使用可能か、確認実験を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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