研究課題/領域番号 |
23K08127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
江畑 智希 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (60362258)
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研究分担者 |
川勝 章司 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20895982)
渡辺 伸元 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (20746903)
尾上 俊介 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (20807515)
水野 隆史 名古屋大学, 医学系研究科・准教授, 病院講師 (90444413)
山口 淳平 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (00566987)
國料 俊男 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (60378023)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 胆道癌肝切除 / 術後合併症 / 胆道癌 / 肝切除 / 術後死亡率 / 長期生存 |
研究開始時の研究の概要 |
胆管切除を伴う肝切除は現在でも手術後死亡率が5-10%である。今まで、特定の術後合併症に注目し改善策が提案されてきたが、死亡率低下にはつながっていない。近年、合併症の総量を算出する方法が報告されたが、われわれはその総量が経時的蓄積量として視覚的に表現できることを発見した。 本研究では、従来曖昧に扱われてきた術後経過を包括化・可視化・類型化し、予後不良群の特定、その特徴や予測因子を調査する。本研究の目標は経過不良群の早期予測システムの開発であり、今までなしえなかった術後死亡率の低下に貢献することである。
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研究実績の概要 |
胆道癌に対する治療の第一選択は外科切除であり、胆管切除を伴う肝切除は標準手術の一つである。本術式が提唱されすでに30年ほど経過しているが、現在でも手術後死亡率が5-10%と報告され、消化器外科手術の中で際立って高い。今まで、特定の術後合併症に注目した検討により個々の危険因子や改善策が提案され、周術期管理プログラムの中に組み込まれてきた。本アプローチは個別の合併症の軽減には有用であったが、死亡率の低下に大きく貢献することはなかった。この理由として、複合的・遂次的に発生する雑多な有害事象が、相互に影響していることがあげられる。近年、合併症の数と程度を考慮し、その総量を算出する方法が報告された。われわれは本評価法に新たに時間要素を加味し、術後合併症の経時的蓄積量として視覚的に表現できることを発見した。 本研究では、従来曖昧に扱われてきた術後経過を包括化・可視化・類型化し、予後不良(術後死亡)群の特定、その特徴や予測・寄与因子を同定する。その目標は経過不良群の早期予測システムの開発であり、今までなしえなかった術後死亡率の低下に貢献することである。行き詰った合併症研究に対し、高死亡率の機序を新たな方法論で解明する本プロジェクトは、本邦のみならず世界の外科臨床に与える影響が大きいと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画した2011-2020の胆道癌肝切除手術を施行した患者597例の手術後の経過を術後90日まで追跡し詳細な合併症情報を集積した。1日単位で術後90日までの累積される合併症総量値に変換・算出中である。この段階に時間を要しており、研究計画としてはやや遅れていると判断した。今後これから詳細に検討していくにあたり、解析手法の確立および解析など経費と業務量が増加する見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
2年次の目標として、歩行距離(運動能力)、大腰筋面積(骨格筋量) 、modified Glasgow Prognostic Score (炎症栄養指標)、Prognostic Nutritional Index, Controlling Nutritional statusなどの栄養指標や好中球・リンパ球比、血小板・リンパ球比、リンパ球・単球比などの炎症マーカー、albumin-bilirubin grade, FIB-4 index, ICGKなどの臨床的に汎用性の高いバイオマーカーとの関連性、さらには切除術式など外科的側面から解析していく予定である。これにより類型化が可能になると考えられる。
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