研究課題/領域番号 |
23K08133
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 講師 (90382423)
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研究分担者 |
奥崎 大介 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
谷口 浩二 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20627020)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 教授 (80363373)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 薬剤耐性 / 微小環境 / シングルセル解析 / 空間的遺伝子発現解析 / ストレス応答 / フェロトーシス |
研究開始時の研究の概要 |
肝癌(肝細胞癌)は非常に予後不良の消化器癌の一つであり、非ウイルス性の割合が年々増加傾向である。肝癌の薬物療法は近年進歩を遂げているが、薬剤耐性が克服すべき課題である。薬剤耐性機序において癌細胞と免疫細胞との双方向からの網羅的解析については未だ明らかにされていない。本研究の目的は術前薬物療法有無での肝細胞癌切除標本を用いたシングルセル解析、空間的遺伝子発現解析により、薬剤耐性におけるがん細胞と免疫細胞の遺伝子変動、細胞相互作用、腫瘍浸潤部位での変化を明らかにし、その機序に基づいた新規治療法への開発を目指すことである。
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研究実績の概要 |
肝癌(肝細胞癌)は非常に予後不良の消化器癌の一つであり、非ウイルス性の割合が年々増加傾向である。肝癌の薬物療法は近年進歩を遂げているが、薬剤耐性が克服すべき課題である。薬物療法後に外科切除で有効性が示されてきたが、治療抵抗性も存在する。 我々は肝細胞癌の微小環境における腫瘍免疫の意義(Hepatology2020, Hepatol Commun2021)、がん細胞における分子標的薬投与でのフェロトーシス誘導とその耐性機序(Cancer Sci 2022)について報告してきた。薬剤耐性機序において癌細胞と免疫細胞との双方向からの網羅的解析については未だ明らかにされていない。 本研究の目的は術前薬物療法有無での肝細胞癌切除標本を用いたシングルセル解析、空間的遺伝子発現解析により、薬剤耐性におけるがん細胞と免疫細胞の遺伝子変動、細胞相互作用、腫瘍浸潤部位での変化を明らかにし、その機序に基づいた新規治療法への開発を目指すことである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肝細胞癌に対する外科切除における切除検体を用いた空間的遺伝子発現解析を行い、癌細胞でのフェロトーシス関連遺伝子発現と癌微小環境の変化の関係を突き止めた。その検証を分子生物学的手法を用いて進めている。また、薬剤使用症例の臨床的検討では末梢血分画が治療効果と関連する知見が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
癌微小環境とフェロトーシスを中心とした基礎的および臨床的観点から肝癌の薬剤耐性・進展について引き続き研究を推進していく。
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