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放射線・化学療法抵抗性直腸癌オルガノイド解析による新規治療標的の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08144
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

三浦 卓也  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30722136)

研究分担者 袴田 健一  弘前大学, 医学研究科, 教授 (30271802)
坂本 義之  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (60361010)
諸橋 一  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30598628)
鶴田 覚  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50814365)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードRectal cancer / Radiotherapy / Chemotherapy / Organoids
研究開始時の研究の概要

局所進行直腸癌に対して、放射線治療と化学療法を組み合わせた治療戦略の構築が期待されるとともに、それでもなお壁外病変が遺残することが見込まれる抵抗性癌への新規治療戦略の構築が必要である。そのためには、放射線治療と化学療法双方に抵抗を示す腫瘍特有の悪性性質の解析、治療標的となる病的機構の解明が必須である。
本研究の目的は、放射線および化学療法抵抗性・感受性直腸癌オルガノイド樹立とその性質を決定付ける遺伝子発現パターンの違いを明らかにし、新規治療標的を同定することである。

研究実績の概要

術前化学放射線治療および術前化学療法の術前治療後に遺残した直腸癌オルガノイド作成を行った。術前化学放射線治療および術前化学療法を十分行った後の、術前治療後に遺残したオルガノイド作成は1例可能であった。しかしながら、その後術前治療後の特に放射線治療後有効で少量の癌遺残症例の場合にオルガノイド作成の成功率低いことが明らかとなった。申請時の実験計画は遂行困難と判断した。実験計画を変更し、治療後切除標本を用い、有効例と非有効例の網羅的遺伝子発現解析を行う方針とした。標本上に少数の癌細胞でも存在すればトランスクリプト―ム解析が可能な手法を用いることで、コントロールとしての有効例の遺伝子発現解析が実現できることを知りえた。元来、治療後StageI(直腸壁内に癌がとどまるもの)は再発がほぼなく、術前治療後癌遺残があったとしても手術を行えば、ほぼ治癒が得られることがわかっている。そこで、術前治療後に遺残した中でも治療後StageIは予後良好、それ以外を予後不良とし、双方の切除後標本からのトランスクリプト―ム解析により、臨床的意義の高い治療抵抗性遺伝子発現を同定できると考えた。現在術前化学放射線治療および術前化学療法でStageI遺残となった群と、StageII以上の遺残となった群の切除標本を収集中で、トランスクリプトーム解析を行う準備段階である。一方で、治療前生検組織からのオルガノイド作成も進めており、その作成効率は高い。切除後標本から得られた有意な遺伝子発現の転写制御機構の解明に、治療前直腸癌の生検組織由来直腸癌オルガノイドを用いる計画とし、現在研究遂行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

治療後、特に放射線治療後オルガノイド作成の成功率が低いことが明らかとなった。

今後の研究の推進方策

治療後切除標本を用い、有効例と非有効例の網羅的遺伝子発現解析を行っている。それらから得られた有意な遺伝子発現の転写制御機構の解明に、治療前直腸癌の生検組織由来直腸癌オルガノイドを用いる計画とした。これらを踏まえ、治療前直腸癌の生検組織を用いて、直腸癌オルガノイド作成を行い、研究を推進している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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