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患者由来オルガノイドを用いた転移性大腸癌に対する近赤外光線免疫療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K08180
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

山本 聖一郎  東海大学, 医学部, 教授 (20255483)

研究分担者 茅野 新  東海大学, 医学部, 准教授 (60726925)
宮北 寛士  東海大学, 医学部, 講師 (80734384)
大宜見 崇  東海大学, 医学部, 助教 (90759094)
亀井 佑太郎  東海大学, 医学部, 助教 (20824311)
間室 奈々  東海大学, 医学部, 助教 (50879989)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード近赤外光線免疫療法 / オルガノイド / 大腸癌 / 薬剤感受性試験 / 転移性大腸癌
研究開始時の研究の概要

切除不能の遠隔臓器転移を伴う大腸癌の治療方針は、薬物療法であるが、薬物療法の課題として、薬剤感受性には個人差がある点、薬剤感受性は治療の過程で変化する点、薬剤の副作用が出現する点があり、他の有効な治療法の開発が急務である。近赤外光線免疫療法は、癌細胞を特異的に認識する抗体に光吸収体を結合したものを投与した後、近赤外光線を照射することで癌細胞を選択的に破壊し、正常細胞や組織を傷害することがない画期的な治療法である。本研究の目的は、患者腫瘍移植マウスモデルを利用し、切除不能の遠隔臓器転移を伴う大腸癌に対する近赤外光線免疫療法の有効性および安全性を検証し、臨床導入を確立するための基盤を整備する。

研究実績の概要

大腸癌の手術検体・内視鏡検体を用いてオルガノイドの樹立を行った。
現在までに15症例、すべてのステージの大腸癌においてオルガノイドの樹立が可能であった。原発腫瘍とオルガノイドの相同性の確認のため7症例においてHE染色と免疫染色(CK7, CK20, SATB2, CDX2, Ki67, Ki67 index, P53, EGFR, HER2(ICH))を用いて、病理学的に比較検討を行い、さらにその内4症例で遺伝子解析も行い比較検討を行った。結果は、免疫染色はEGFRを除いたすべてに相同性を認め一致率は95%であった。また遺伝子解析は、一致率は91%であり、オルガノイドに新たな遺伝子変異の出現を認めなかった。15症例の内、StageⅣである2症例に薬剤感受性試験を行い、臨床経過と比較した。2症例ともRAS変異型の症例であり、薬剤感受性試験でもセツキシマブ・パニツムマブの分子標的薬には、濃度依存性に腫瘍細胞の減少を認めなかった。殺細胞性抗癌剤である5-Fu、オキサリプラチン、イリノテカンにおいては2症例ともにすべて濃度依存性に腫瘍細胞の減少を認めた。臨床経過は、1例は、最大治療効果はSDで12カ月継続でPDとなっていた。他方は、最大治療効果はPRで6カ月継続中であった。症例数は少ないが、オルガノイドを用いた薬剤感受性試験の結果は臨床経過に反映されていると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

大腸癌StageⅣ症例の検体の入手に時間を要した。

今後の研究の推進方策

大腸癌オルガノイド樹立率を向上させる。
また今後使用する患者腫瘍移植モデル(PDXモデル)の作製に着手する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大腸癌治療への応用を目指した患者由来大腸癌オルガノイドの樹立2024

    • 著者名/発表者名
      茅野 新
    • 学会等名
      第20回日本消化管学会総会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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