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膵臓手術後NAFLDの原因解明および新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

石田 晶玄  東北大学, 大学病院, 講師 (90619660)

研究分担者 土屋 尭裕  東北大学, 大学病院, 助教 (30785621)
大塚 英郎  東北大学, 大学病院, 講師 (50451563)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード脂肪肝 / 膵臓切除 / 膵臓手術 / 肝胆膵外科 / NAFLD
研究開始時の研究の概要

本研究は膵臓手術後NAFLDの病態解明、治療法開発を目的とした研究である。膵臓手術後の長期合併症としてNAFLDの合併があり、治療法とされる膵酵素補充療法にても脂肪肝が改善しない症例が多く、新たな治療法の開発が望まれている。
当施設で開発した膵外分泌機能不全モデルを膵臓手術後NAFLDのモデルとして用いる。この動物モデルにおいて血液、肝臓、便検体を用いてマルチオミクス解析を行い、膵臓手術後NAFLDの原因を検索し、治療実験を行う。
また膵臓手術後NAFLDの臨床症例に対して治療介入を行う。動物実験や臨床検査で低下が認められた栄養素の補充を行うことで、膵臓手術後NAFLDの治療法の開発を目指す。

研究実績の概要

膵臓切除手術(膵頭十二指腸切除術及び膵全摘術)の術後症例のカルテ情報の解析を行い、脂肪肝の発生を検索した。また身体測定データ、血液生化学データ、画像データを収集し、解析を行った。
症例あたり24種の脂肪酸測定を行い、またCT画像検査により術前及び術後の体脂肪、内臓脂肪量の測定を行った。栄養状態を血清アルブミンや、さらに末梢リンパ球数、コレステロールを加えたCONUT値により評価したところ、膵臓手術後の脂肪肝は、低栄養状態と関連していることを改めて確認した。体脂肪測定では、術前に内臓脂肪量が多く、内臓肥満型と診断される症例では、有意に膵臓切除術後の脂肪肝が多いことを認めた。脂質代謝に加え、術前の内臓脂肪量が関連していることを明らかにした。膵臓切除術後の脂肪肝発生に関連する脂肪酸としては、必須脂肪酸であるリノレン酸、リノール酸の低下、超長鎖脂肪酸であるベヘニン酸、リグノセリンの低下が有意に関連し、またミード酸やパルミチン酸の上昇が、脂肪肝発生と有意に関連することを明らかにした。必須脂肪酸の低下は、膵外分泌機能障害が、背景にあると考えられ、膵臓切除術後の膵外分泌機能障害が、脂肪肝発生に関連するという仮説の有効な傍証を得た。本結果については、第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会にてその概要の発表を行った。
動物実験については、手術による膵外分泌機能障害モデルラットを作成中である。手術自体は施行しているが、長期生存が得られず、投薬治療実験は今後施行していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床データについては、情報を集積し、適宜解析した。
膵臓切除後の脂肪肝発生には、脂質代謝に加え、術前の内臓脂肪量が関連していることを明らかにした。結果については、第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会にて発表を行った。
動物実験については、モデル動物を作成中である。ラットに対し、バイパス手術を行うことで、膵外分泌機能不全動物を作成しているが、手術中、術後の経過が良好でなく、その後の実験継続があまり行えていない。

今後の研究の推進方策

臨床データについては、引き続き収集し、解析を継続する。
動物モデルは作成中であり、完成次第、解析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 膵臓切除術後の脂肪代謝についての検討2024

    • 著者名/発表者名
      石田晶玄
    • 学会等名
      第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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