研究課題
基盤研究(C)
私達の研究室では、胃腺粘液特異的糖鎖αGlcNAcが陰性の分化型胃がん症例は予後不良であることを報告した。また、αGlcNAcが消失すると分化型胃がんを発症することをマウスモデルで示した。さらに、ヒト分化型胃がん発症の危険因子である慢性萎縮性胃炎の段階で既にαGlcNAcが消失することを示し、αGlcNAcと結合するコアタンパク質MUC6の陰性症例は、臨床病理学的因子が不良であることも報告した。本研究では、分化型胃がんの病態機序を培養細胞とαGlcNAc陰性マウス由来オルガノイドで解明することにより、αGlcNAc陰性分化型胃がん、即ち予後不良分化型胃がんの新規診断法・治療法の開発に繋げる。