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超常磁性鉄酸化製剤を用いたMRI撮像によるヒト大動脈瘤壁の強度予測モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K08226
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

芹澤 玄  東北大学, 大学病院, 助教 (50611993)

研究分担者 梅津 道久  東北大学, 大学病院, 助教 (00910647)
赤松 大二朗  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40420012)
鈴木 峻也  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70972256)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
キーワード腹部大動脈瘤 / 強度 / 大動脈瘤壁強度 / 超常磁性鉄酸化製剤 / MRI / 2軸引張試験
研究開始時の研究の概要

腹部大動脈瘤は破裂時の致死率は80%以上と見積もられ日本人の死因の10位に位置する重篤な疾患であり手術で破裂を予防する以外に治療法がない。手術では正常と考えられる部分と人工血管を繋げることになるが、どの部分の動脈壁までを正常と考えるかの基準がなく、また動脈壁の強度を推測する方法もない。
我々は動脈壁の強度を下げるマクロファージという細胞が特殊な造影剤を使用したMRI検査で撮影できることに着目し、マクロファージの集簇(集まり具合)と実際に採取した動脈壁の強度とを比較し、最終的にMRI検査から動脈の強度が推測できるかを検討する。

研究実績の概要

本研究は腹部大動脈瘤患者の新鮮な大動脈瘤壁を採取し、採取した動脈壁の物理的な強度を2軸引張試験で計測し、更にひずみ値を計測することである。同時に動脈壁に浸潤し動脈壁の強度を弱めるとされるマクロファージの浸潤を超常磁性鉄酸化製剤を用いたMRI撮像により画像化して比較し、最終的には超常磁性鉄酸化製剤を用いたMRI撮像のみから動脈壁の脆弱性を推測するモデルを確立することである。本研究の意義は、これまでは経験や勘に頼って動脈壁の強度を推測し人工血管の吻合位置やステントグラフトの留置位置に決定していたが、これを低侵襲な検査により決定し仮性瘤や動脈瘤径拡大に伴う追加治療の頻度を低減させることである。高齢者が多い本疾患においては再治療の回避は重要な意味を持つと考えられている。

上記研究に対する科研費の申請を行ったが、現在研究に従事予定であった者の事情により研究の開始が遅れており、また本研究に必須の大動脈瘤壁が別の研究で使用されていることもあり研究の開始に至っていない。別件の大動脈瘤壁を使用する研究は現在のペースから考えると2024年度内若しくは2025年度早々に終了することが見込まれており、その終了に合わせて人員の再配置を完了させて研究に取り掛かる予定となっている。上記理由により研究が遅れ現時点で発表するべきデータは得られていないが、学会活動を通じて最新の情報を得るように努めており、研究が開始されれば遅れを取り戻せると期待している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初は大動脈瘤壁を採取し物理的な強度を測定する予定であったが、研究に従事予定であった人員の配置が出来ず、また別の研究で大動脈瘤壁を使用しているため現時点で当研究用の大動脈瘤壁の採取に至っていない。別件の研究は現行のペースからすると年内に終了予定であり、その後人員の配置を完了させて瘤壁の採取を行い研究を開始する予定である。

今後の研究の推進方策

早々に人員を再配置し研究の遅れを取り戻すよう努力する。動脈瘤壁の採取数は手術件数によるため予定を立てにくいが、今後もおおむね年間20-30例のペースで採取が進むと見込まれており、十分に遅れを取り戻せると考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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