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FMR治療における病理、遺伝子発現機構からの検証に基づいた左房機能評価の意義の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K08239
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55030:心臓血管外科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

古川 貢之  宮崎大学, 医学部, 教授 (40404446)

研究分担者 渡邉 望  宮崎大学, 医学部, 教授 (60319960)
中島 融一  宮崎大学, 医学部, 准教授 (80372796)
マドゥエスタ ラダ  宮崎大学, 医学部, 助教 (80381078)
マドゥエスタ ハリシャクマール  宮崎大学, 医学部, 助教 (00543951)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード機能性僧帽弁閉鎖不全症 / 一次性僧帽弁閉鎖不全 / 左房機能 / 左房ストレイン / 左房組織の線維化 / 僧帽弁手術 / マイクロRNA / 左房長軸方向ストレイン
研究開始時の研究の概要

機能性僧帽弁閉鎖不全症(FMR)に対する僧帽弁手術は僧帽弁逆流耐性を高めるが、生命予後改善の点でその優位性は不明である。治療成績向上には外科的手技の改善に加え、レスポンダーを判別し、治療法の選択を洗練化することが重要である。
今回の研究では僧帽弁閉鎖不全症に対する手術患者において、左房グローバル長軸方向ストレイン含めた心エコーによる左房容量・機能評価を左房組織検体の病理学的およびマイクロRNAを用いた遺伝子発現機構の変化の点からも検討し、左室リモデリングの可逆性と僧帽弁手技効果予想因子としての左房評価の意義を明らかにし、今後のFMRの効果的治療戦略の構築に繋げたい。

研究実績の概要

本研究は一次性および二次性(機能性)僧帽弁不全症を対象として、術前の心臓超音波検査スペックルトラッキング法を用いた左房ストレイン(LS)による左房機能評価と、術中に採取した左房組織の病理学的変性度およびマクロRNA-21を代表とする遺伝子発現機構の変化との関連性を検討し、左房ストレイン評価の僧帽弁手術効果予測因子としての意義を明らかにすることとを目的として研究を計画した。
研究手順として、1) 術前心エコーによる心機能一般評価に加え、左房LSを含む左房容量・機能評価を行う。2) 左房切開時に切開ラインに沿った左房壁を検体として採取する。この組織切片を利用して病理組織学的検討とマイクロRNA-21をはじめとするマイクロRNA array発現の有無と発現量を解析する。3) 術前左房容量・機能評価、マイクロRNA array発現の有無と発現量および心房組織の線維化程度の関連性を解析する。4) 治療成績(術後1年までの心不全再燃の有無、心室逆リモデリングの有無とその程度)をまとめ、3)との関連性を解析し、術前の左房容量・機能が左室リモデリングの可逆性を包括的に反映しえたか、治療成績予測因子としての意義を検討することとしている。
本研究の初年度(2023年度)末までに13名の患者様から同意を頂き、術前検査と術中検体採取を実施し、病理組織学的検討を実施している。またマイクロRNA array発現の有無と発現量を解析に関しても既に5名の検体に関して実施した。これまでの検討では多くの対象で1)術前左心機能は保持されているものの、2)LSによる左房機能は標準値を下回ることが確認された。また3)さまざまな程度の線維化が見られたが、とくにLSの著しい低下例で中等度から高度の間質性線維化を認めことからは、LSの低下は線維化を含めた左房変性の進行度を反映する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2026年3月31日までに僧帽弁逆流症に対して僧帽弁手術を受ける患者を対象として、目標数を40例に設定している。2023年9月から2023年3月末までに13例から研究参加への同意を得、術前検査、手術と術中検体採取を行った。また術中検体の病理学的検討を実施し、分子生物学的・免疫組織学的解析(マイクロRNA 属発現の有無と発現量等)も既に一部実施している。研究対象者も当初、1年間で15名程度を予想していたが、多めに経過しており、研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後も丁寧な説明の上、同意を得て、確実に研究対象例を増やしていく。分子生物学的・免疫組織学的解析に関してはある程度検体が揃った状況(5-8例程度)で解析を順次行っていく予定であり、症例の蓄積とともに解析は進むと考えている。治療成績(術後1年までの全死亡、心不全再燃の有無、、心エコーデータの改善度等)も確認する研究計画であり、確実に収集したい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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