研究課題
基盤研究(C)
大動脈弁狭窄症(AS)の病変の主座である大動脈弁石灰化の病因メカニズムは、我々の研究により感染/炎症が関与していることが指摘された。感染/炎症に続発した免疫システムの破綻により大動脈弁組織の障害や弁石灰化が進行することが推察されたが、免疫システムを標的にすることでASの発症や進行を予防できるかは検討されていない。そこで制御系免疫システムに関与する制御性T細胞 (Treg)、免疫チェックポイント蛋白PD-1/PD-L1の活性化により細胞傷害活性が抑制された疲弊化T細胞に注目し、大動脈弁石灰化の分子生物学的病因メカニズムを解明することを目的とした。