研究課題/領域番号 |
23K08251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55030:心臓血管外科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
鷲山 直己 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (40334982)
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研究分担者 |
椎谷 紀彦 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (00250449)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | Frozen elaphat trunk / SINE / ステントグラフト / 内膜損傷 / Frozen elephant trunk / Distal SINE / Spring back force / TEVAR |
研究開始時の研究の概要 |
大動脈解離におけるステントグラフト治療は良好な大動脈remodelingの報告がなされている反面、新たな内膜損傷を来すことが報告されている。過度のオーバーサイズ、屈曲部への留置に関しては回避して留置を行っても慢性解離症例において高い内膜損傷発生頻度が報告されている。デバイスに発生するspring back forceがその原因であろうことが近年報告されているが、dynamicな状態においてspring back force を検討した報告はなく、詳細は不明である。今回Mock circulationを用いてdynamicな状態における spring back force の詳細を明らかにしたい。
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研究実績の概要 |
日本では2014年からJ Graft open stent graft(Japan Lifeline, Tokyo, Japan)が使用可能となり、その有用性が広く認識されつつある。遠位側大動脈でのRemodeling、術中出血量の低下が使用した際のメリットである。Open stent graftは欧米ではFrozen elaphat trunkと称されることが多く、その後日本でもその名称が定着した。解離症例にFrozen elaphat trunkを留置した場合のデメリットとして、対麻痺発生率の上昇、内膜損傷発生が挙げられる。特に慢性大動脈解離における高い遠位端での内膜損傷(Distal SINE)発生率が問題視されている。臨床では、2023年、急性大動脈解離に対して5例、慢性大動脈解離に対して4例でFrozen elaphat trunk留置を施行、2024年は急性4例、慢性1例でFrozen elaphat trunk留置を施行した。幸いこの期間内にはDital SINEの発生例はいなかった。実験に関しては、大動脈解離モデルを作成し実際にFrozen elaphat trunkを留置しMoc circulationに接続し大動脈壁に及ぼす圧力測定を考えており、現在3Dモデル作成を試みているところである。3Dモデル内に面圧センサーを組み込む作業に時間を要している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大動脈壁に及ぼす圧力測定方法において、慢性解離3Dモデルを用いた測定を考えているが、3Dモデル内に測定装置を組み込む必要がり、モデル作成に難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
モデルが完成し次第、各種ステントグラフトを用いて、大動脈壁に及ぼす圧力測定に進める見込みである。
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